今日は日本にいる人へ絵葉書を書いた。
看護師1年目だった頃の私のプリセプタ-(私のお世話係り)へ。
すごくお世話になっていたのに病棟が替わってしまって、日本を離れる時にゆっくり話すこともできないことがずっと気掛かりになっていたので。
そして新人の頃の忘れることのできない苦い思い出について。
就職して1年が経とうとする頃、私はCCUの患者さんを受け持っていた。もちろん新人なので、私の見守り役としてプリセプタ-が付いてくれていたが、たまたま忙しいことが重なった時、私の患者さんも不整脈が出始めた’~’ こんな時に限ってね・・・
すぐに主治医を呼び、処置が始まる。 私は救急カートを持って、一人で処置に付いていた。(あり得ない状況)
患者さんよりもたぶん私のほうが心臓バクバクしていたんじゃないかってぐらいだったけど、まずは自分が落ち着かないと・・・・・ 。 とにかく、落ち着け~私~。
モニターをみながら・・・
主治医: 「ジギC(強心剤・抗不整脈剤) 使わないとダメかな~。」
私: 「 はっはい!」
救急カートから、ジギC・ 生食・シリンジ・ 針などを用意する私
主治医: 「じゃぁ 生食20cc
で。」
私: 「
はいっ! 生食20ccですね!」
主治医の指示どおりに復唱し、生食を20cc渡す・・・・
その間に救急カートの薬品の場所をもう一度確認し、スムーズに処置が進むように深呼吸・・…
すう~~ はぁ~~!!
・・・・数分後・・・・・
あれ? 主治医はモニターをこまめに見ながら静注・・・・・
生食を!!
うぎゃ~~~!! ええ~~っっ!! ど、ど、どうしよう・・・・・ 生食をモニター見ながら、使うわけがない。
「先生が生食20ccっていうから、ジギC入ってませんよっ!!」 って、先に逆切れ。 な~んてこともできる訳がないけど、色々なパターンを想像してみる私。
緊迫した雰囲気でますます言いにくくなりオロオロしているところへ、プリセプタ-登場。
私: 「あの~ アレ・・・・・生食しか入ってなくて・・・・・・ どうしていいかわかんないんですけど・・・・(涙)」
先輩: 「・・・・・・・・・・まずいね・・・・・・・・・でも早く言わないと、大変なことになるから一緒に謝ろう!!」
私・先輩: 「
すみません!! それ生食のみなんです!! 」
主治医: 「 んへぇ? ・・・・・・・・・は、は、ははは・・・・生食ですか・・・・」
・・・・・・・気の抜けた笑い・・・・
主治医: 「 なんだか分かんないけど、不整脈も治まったから、このまま様子みようか・・。 病は気からって言うから、思いが通じたのかもよ・・・・・は、は、ははは・・・」
・・・・・・・呆然と立ち尽くす主治医・・・・・・
本当、あり得ないミスして、すみません。 何より、その時の担当の患者さんすみません・・・。
結局、その患者さんはその後、不整脈がでることなく元気になられたのですが、 もちろん私はそれで済むわけがなく、しっかりとインシデントレポートも書き、プリセプタ-と振り返り・・・・・。
根底には経験がないうえに、余裕もなくて、冷静に考えることが出来ていなかった & なぜか一年目の怪しい看護師を1人野放しにしていたって所にあると思うんですが、かなり凹みました;_;
そんな時に支えてくれた天使のような先輩が私のプリセプタ-で、本当に今でも感謝しています。 その先輩のことを思い出すと必ず、この一年目のミスも一緒に付いて思い出してしまいます♪